戦争の日本近現代史 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2002年3月19日発売)
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感想 : 70

2002年刊。先に著者の書籍を何冊か読破済みで、既読感ありといわざるを得なかった。最初は岩波「シリーズ日本の近現代史」で、丁寧な叙述に感服。が、少し批判的な目で見ると幾つか気になる。①アジア諸国のナショナリズム等やや不合理な感情の影響を明記しない。また、②為政者の心性理解という事実確定と責任の帰属とは異質だと明示しない。事実確定と過失を構成する事実との分離作業をしないと過失認定の誤謬を招来し、安易に責任否定の論に援用される危険。③保有情報の非対称性や、当時の国の情報操作の影響を軽視しすぎ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2017年1月17日
読了日 : 2017年1月17日
本棚登録日 : 2017年1月17日

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