参謀本部と陸軍大学校 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2004年3月21日発売)
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本棚登録 : 142
感想 : 17

2004年刊行。著者は防衛庁防衛研究所戦史部主任研究官。アジア太平洋戦争で敗れた要因は、政略・戦略眼の欠如、実行能力の不足、情報・兵站の軽視などに存すると見て、そこに至った理由が軍事指導者を輩出した陸軍大学校の教育の拙さにある。このような観点から、陸軍大学校の教育内容やその変遷、参謀本部の設立からその組織改編、現実の戦争指導等を広範に解読。陸軍大学校の教育内容に触れているのが少ない中、貴重な書だが、日清戦争以降の戦争指導の有りようも記述されているため、もう少し大学教育の部分を膨らませてほしいと感じた。
個人的な関心事からすれば、第三章、第四章1、2、第五章2、3、第六章3、4、第七章3、第八章1、2で十分かもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2017年1月20日
読了日 : 2017年1月20日
本棚登録日 : 2017年1月20日

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