邪馬台国: 入墨とポンチョと卑弥呼 (中公新書 466)

著者 :
  • 中央公論新社
3.00
  • (0)
  • (0)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 16
感想 : 2

1977年刊行。著者は東京大学教養学部教授。◆魏書東夷伝倭人条は邪馬台国の記載で著名だが、本書はその位置比定、里程の問題を解読するものではない。倭人条には、当時の倭人の習俗、風俗に関する記載があり、これらについて、本書は東アジア各地域との比較を踏まえつつ解説するものである。三世紀の婚姻・女性の地位、王権の特徴など、民俗学的知見を総覧するにはもってこいであるし、原日本人について考える視座を提供する書でもある。また、倭人大乱の事情に関してもかなりの頁を割いている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2017年1月4日
読了日 : 2017年1月4日
本棚登録日 : 2017年1月4日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする