1977年刊行。著者は東京大学教養学部教授。◆魏書東夷伝倭人条は邪馬台国の記載で著名だが、本書はその位置比定、里程の問題を解読するものではない。倭人条には、当時の倭人の習俗、風俗に関する記載があり、これらについて、本書は東アジア各地域との比較を踏まえつつ解説するものである。三世紀の婚姻・女性の地位、王権の特徴など、民俗学的知見を総覧するにはもってこいであるし、原日本人について考える視座を提供する書でもある。また、倭人大乱の事情に関してもかなりの頁を割いている。
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- 感想投稿日 : 2017年1月4日
- 読了日 : 2017年1月4日
- 本棚登録日 : 2017年1月4日
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