国語が子どもをダメにする (中公新書ラクレ 426)

著者 :
  • 中央公論新社 (2012年8月9日発売)
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感想 : 20

慶應大学入試の小論文賛辞は同感。入試問題からの小説廃除も異論なし。文学的素養は余力があればつければいいが、それよりも騙されない社会人・消費者になる必要性の方が高いはず。学校の先生方はこのあたりを本当に甘く見積もりすぎている。ただ、著者の長文速読型の入試問題批判?は異論あり。速読速解力は多様かつ大量の情報が氾濫している現代社会において、社会人や消費者の素養・リテラシーとして不可欠だからである(もっとも、現行私立中学入試ほどの難易度が必要かは些か疑義もある)。ともあれ、国語教育批判書としては参考になる書だ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2017年1月17日
読了日 : 2017年1月17日
本棚登録日 : 2017年1月17日

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