毛沢東秘録 上 (扶桑社文庫 さ 10-1)

  • 産経新聞ニュースサービス (2001年3月1日発売)
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感想 : 7

2001年刊。

 北京で新たに刊行された250冊の書籍から、その断片を整理し、結合し、新たな毛沢東像・文化大革命像を構築したのが本シリーズである(田中角栄金脈問題分析の際に用いた立花隆の方法論に似ており、それを組織的に行ったと思える)。全3巻中1巻。

 いつ読んだかは定かではないが(2001年の刊行当初と思う)、夜を徹し一気読みした記憶がある。

 全体としては、スターリン死後、フルシュチョフによるス批判期から、毛沢東死去・四人組失脚までを描写するが、本巻は、
① 毛沢東死去から四人組失脚まで、
② 文化大革命発動から、国家主席(当時)劉少奇の失脚まで
を描く。隣国での血なまぐさい権力闘争の実態が突きつけられる。まさに文化大革命時期の簡明な追記録といえよう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2017年1月3日
読了日 : 2017年1月3日
本棚登録日 : 2017年1月3日

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