僕らはみんな河合荘 7巻 (コミック(YKコミックス))

著者 :
  • 少年画報社 (2015年9月30日発売)
4.44
  • (53)
  • (33)
  • (8)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 683
感想 : 22

ネタバレ すれ違いラブコメ度合が増した前巻に続き、雨降って地固まるを地で行く王道展開。とはいえ、宇佐君と律ちゃんのグダグダを、麻弓さんらがメタ視線であれこれ気にかけ行動する。この構図をより上位のメタ視点から、笑い、微笑ましく思い、周囲のその突込みはどうよと感じさせる。この重層的なコメディになっているのが素晴らしい。また、コマ割り、コマ毎の白黒や陰影のつけ方。さらにはコマ内部での白黒や陰影でキャラクターの感情や立ち位置を区分ける描述法。加えて、キャラのデフォルメの程度や、その表情あるいは目線が笑いを誘う逸品だ。
◆そんなコメディ色一杯な中、所々にキャラの個性に即した決め台詞が振るっている。◇例えば、シロさんの「宇佐君=一途でぶれない男、に夢見ているもんねぇ」という麻弓評。その麻弓による「情けないヘタレ野郎が超面倒な律ちゃんをこじ開けたんだろう」「みっともなくわめていてみたらどうなんだよ」という宇佐への叱咤も、らしい感じである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: マンガ
感想投稿日 : 2017年1月24日
読了日 : 2017年1月22日
本棚登録日 : 2017年1月22日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする