12歳までに「絶対学力」を育てる学習法―すべての教科に役立つ万能の思考力を伸ばす

著者 :
  • 草思社 (2007年9月8日発売)
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感想 : 16

2007年刊行。◆私塾の塾長が、「考えない学習はさせない」ことをモットーに、自ら実践する教育内容の概要を明らかにしようとした書。特に「視考力」(文字や言葉といった記号を引き金にして、視覚イメージの再現・操作・選択をする能力)に基づき、考える学習を少数精選して行うべきとする。◇基本の方向性は正しいのだろうが、問題の少数精選で中学受験を乗り切れるとまで豪語するのは行き過ぎか。興味関心のある子(又は関心を育てることに成功した子)なら可能性はあるかもだが、こんなタイプの場合、好きなので多数の問題を解くだろう。多くの子は、算数や国語の問題を解くのに関心を持たない(あるいは偏りがある)。このような場合、効率的な反復練習の導入は不可避だ。ただし、視考力自体は価値を持つといえるので、ここは著者の主張を素直に肯定し、特に低学年、あるいは中学受験をしない高学年においては、実践する必要があろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 学習参考書
感想投稿日 : 2017年1月12日
読了日 : 2009年1月16日
本棚登録日 : 2017年1月12日

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