講演会の質問の時間の度に思ったことがある。それは、「良い質問とはなんだろうか」である。
その良い質問ができるようになる方法を提示したのが本書である。
どのよう場面でも通用する良い質問は無く、質問する場面や時間、人、目的によって質問の良さは異なる。
著者は良い質問ができるように以下のような座標軸を用いたフレイムワークを提示した。
①
本質的⇔非本質的
具体的⇔抽象的
②
自分が聞きたい⇔自分は聞きたくない
相手が話したい⇔相手が話したくない
③
現在の文脈に沿っている⇔現在の文脈に沿っていない
相手の経験世界、過去の文脈に沿っている⇔相手の経験世界、過去の文脈に沿っていない
以上の点で座標軸を取り、自分がした質問がどこに当てはまるのかを考えながら質問を行うことによって質問の精度は向上すると著者は述べている。
質問することに対して考えるキッカケや整理することを手助けしてくれる本。
実際に、対談などを用いて良い質問とは何かを提示しているので参考になることが多い。
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- 感想投稿日 : 2011年5月20日
- 読了日 : 2011年5月19日
- 本棚登録日 : 2011年5月19日
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