「誘惑者」ですっかり嵌ってしまった高橋たか子2冊目。「人形愛」「秘儀」「甦りの家」の3編いずれも美しい幻想のうちに包まれた官能性にうっとりしてしまう。肉体を通り抜けて果たす男女の性愛は水晶のように透き通りながらも、深いところで血が通っていて酷く生々しい。作中にある「命の闇」はきっとそれを指すのだろう。特に美少年好きにはたまらないであろう「人形愛」がお気に入り。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2020年4月30日
- 読了日 : 2020年4月30日
- 本棚登録日 : 2020年4月30日
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