堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書 690)

著者 :
  • 幻冬舎 (2023年5月31日発売)
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感想 : 71
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毎度のことですが、圧倒的な情報量と分析力に驚かされます。まさに一人シンクタンク…ジャーナリストとしてしっかりと取材した内容も含めているところが凄いです。

太陽光パネルの45%は新疆ウイグル自治区での強制労働、そこにインボイス制度と東京都の政策が絡まると我々の電気代はどんどん値上げ、マイナカードの胡散臭さはもちろんのこと、宮城県での水道事業民営化の裏に外資大手が51%の株保有、EV車100%宣言の裏にはテスラの社外取締役日本人、スリランカとオランダのたどった末路…

権力とカネが癒着している実態だけで無く、それが私たちの生活にどう影響してくるのかを分かりやすく現実的に説明する手腕は他に並ぶ方がいないと思います。
本書に書かれている膨大な事象でも、おそらくこの著者が把握している事の数パーセントに過ぎないのでは無いかと思うのですが、それでも十分に読者のアンテナを広げてくれる著書だと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時事
感想投稿日 : 2023年8月30日
読了日 : 2023年8月30日
本棚登録日 : 2023年7月29日

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