少し変わった視点で歴史を眺めるという趣旨の本だが,知らない事がたくさん出てきて楽しめた.第11章の承久の変が過小評価されているという主張は非常に納得できるものだ.最終的に北条義時が三人の上皇を配流したことは,一大事件だと思う.中国の歴史の流れを解説した第12章も良い.漢民族が継続している思っていたが,現在の中国はモンゴル族の子孫という流れになることが理解できた.歴史小説を数多く取り上げて,それぞれの時代の重要事件をどのように取り扱っているかを解説している個所は,読むべき本の指針となるだろう.
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2017読破
- 感想投稿日 : 2017年12月29日
- 読了日 : 2017年12月28日
- 本棚登録日 : 2017年12月16日
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