橋岡恒彦は電話詐欺グループの名簿屋の高城政司に雇われ、小金のある老人を騙して金を巻き上げていた.大阪府警は特殊詐欺班の佐竹と湯川がコンビになって捜査をしている.金をまきあげる具体的な手口が詳細に描写されており楽しめた.橋岡に矢代穣という仲間ができて話が展開する.賭場で大負けした矢代が高城に借金を申し込んだが無碍に断られ反感を抱き、遂に殺害してしまう.それを隠すために苦労する橋岡と矢代のドタバタ劇が面白かった.高城の貯めこんだ金を通帳から引き出すのに苦労する場面が真に迫って楽しめた.癖のある人物が数多く登場するが、新井登茂子の存在が妙に光っている感じだ.更に徳山英哲も殺めた橋岡と矢代は拉致されそうになったが、橋岡は辛うじて逃亡し沖縄まで逃げるが御用となる.佐竹と湯川が地道に捜査する過程が良かった.
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2021読破
- 感想投稿日 : 2021年6月15日
- 読了日 : 2021年6月15日
- 本棚登録日 : 2021年6月10日
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