古本カフェで見つけ、購入。
当時、私も周遊券(更に学割で!)で九州や山陰地方をふらふらしていたので、その頃を思い出しながら、懐かしく拝読しました。
1日に数本しか列車のないローカル線に乗るために、時刻表や地図、電話などを頼りにプランを立てていく過程は、大変そうだけど、とても楽しそう。
だけど実際には思わぬ事態で、それがうまくいかなかったりするのが、また楽しい(当人は大変だったでしょうが。でも、そのスリルを楽しんでおられるようなトコもあるかな)。
もっとも印象的だったのは、筆者ひとりきりが乗った最終列車。
車掌さんが停車ごとに無人駅の灯りを消していくくだり。
効率や採算性が優先される現代では、こうしたローカル線は「無駄なもの」として存在も許されないんだろうな…だけど世の中には、こうした「無駄なもの」がどこかにないと、息が詰まるよなぁ…
そんなことを考えながら、読ませていただきました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
読了
- 感想投稿日 : 2013年1月14日
- 読了日 : 2013年1月13日
- 本棚登録日 : 2013年1月14日
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