プリズム (ハヤカワ文庫 JA 227)

著者 :
  • 早川書房 (1986年8月1日発売)
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本棚登録 : 443
感想 : 30
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買ったのはいつだっけ? 3、4年、下手するともっと前だ。そのときに3分の2くらい読んでこりゃだめだ手に負えんと投げ出したまま積ん読棚でひっそりしていたのを引っ張り出してみた。前に読んでいたときは物凄く読みにくくてそれでも話としては面白いような気がして半分以上はどうにか読んだのだが、それも力尽きて投げ出してしまった。しかし、今読んでみればどうしたのかすらすら読める。読める読める。挫折してSFは向いてないんだと思い込んだのだが、ほっぽりだしていた数年でいつの間にやら読めるようになっていたらしい。面白かった。世界を制御するコンピュータと言葉。舞台と人物がリンクして形づくられる世界。最初読んだときになにが読みにくさの原因だったのかよくわからないくらいこの世界が近かった。もしかしたらこの世界の言語をいつのまにか獲得していたのかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ファンタジー・SF
感想投稿日 : 2012年10月18日
読了日 : 2012年10月18日
本棚登録日 : 2012年10月18日

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