セーラー服とエッフェル塔 (文春文庫 か 15-4)

著者 :
  • 文藝春秋 (2004年5月1日発売)
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本棚登録 : 131
感想 : 15
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高山宏先生はミックスの天才である。ここにまた一人ミックスの天才を見つけた。この本の著者、鹿島茂先生である。
「フロイトと見立て」という章がある。見立てとは、世の中に存在するあらゆるモノの中から、共通項を持つモノたちを集め、それらのミックスから新たなモノを生み出すことである。
フロイトが何を見立てたのかは、本を読んでいただくとして、ここで格言。
「見立てとは、大人と子どもを区別するものである。」
子ども時代とは世の中のあらゆるモノをインプットするべき時で、大人になればそれまでインプットしたモノたちから見立てをし、新たなモノを創造する。
よって、子どもはなにがなんでも学校で先生の話を聞き、勉強をするべきである。
大学生は高校までの詰め込みの勉強を辞め、見立てによって創造することに注力しなければならない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2011年5月29日
読了日 : 2011年5月25日
本棚登録日 : 2011年5月23日

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