アメリカのど真ん中にある町ササフラス・スプリングス。地図にも載っていない。そんな町の家で「世界の七不思議」の本を読んでいたエベン。いつか世界中を旅したい、田舎の生活にうんざりしていた。
父さんが、≪目の前にある脅威が見えないのに、世界へ「不思議」を探しに行っても無駄なことだ≫ ササフラス・スプリングスの街で七不思議を見つけられたらコロラド行きの汽車の切符を買ってあげよう、期限は一週間、と約束した。
こんな田舎町に「不思議」なんてあるわけが・・と思いつつ、町の人々を訪ね、話を聞きはじめたエベン。
人形、本箱、のこぎり、テーブル、瓶に入った船、織物。 世界の七不思議のように大きなものではないが、平凡ではあるがそれぞれが「不思議」なものであった。残りのひとつは。。
遠くにある大きい世界に憧れるだけでなく、つまらないと思っていたすぐ近くにも「不思議」はあった。まだあるかもしれない。
なんだか、読後とても爽やかな気分になりました。目が覚めたような感じ。挿絵もほわってしていていいかんじ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
海外ファンタジー
- 感想投稿日 : 2012年12月30日
- 読了日 : 2012年12月30日
- 本棚登録日 : 2012年12月30日
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