阿修羅 (100周年書き下ろし)

著者 :
  • 講談社 (2009年10月9日発売)
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本棚登録 : 120
感想 : 31
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物語は、多重人格者の専門的な治療過程を追いながら進んでいきます。主人公の中にある、体験が未消化のまま固まっているしこり。そんなしこりと自分の中にも類似した未消化の体験。はっきりした人格ではなくても、このような側面は生きる者すべての中に潜んでいるのでしょう。誰にでもある変身願望の底をのぞくような、言いがたい気分にもなります。
ただ、突然の終わり方、という感じが残って・・・・・。こんなものなのでしょうが、ちょっと残念感が残りました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2013年1月5日
読了日 : 2013年1月5日
本棚登録日 : 2013年1月5日

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