その日まで 紅雲町珈琲屋こよみ

著者 :
  • 文藝春秋 (2011年5月24日発売)
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本棚登録 : 294
感想 : 54

コーヒーと和食器のお店の女主人、草。着物が似合う素敵なおばあさん。彼女の店に訪れる人びととの日常ミステリー。
日常ミステリーは、わりとほのぼの明るい雰囲気が多いと思っていたけど、これは少し雰囲気が違っていた。謎がとけても、なんともいいようのない寂しさや悲しさがあり、それが逆に良かった。綺麗事だけで作られていないんだ、と。
コーヒーや茶器が大好きな私には、店のたたずまいの描写もかなり魅力的。
地にしっかり足がついた、ほろ苦くも優しい、そしてコーヒーの香りが静かにこちらまで漂ってくるような物語。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年2月6日
読了日 : 2013年2月6日
本棚登録日 : 2013年2月6日

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