コーヒーと和食器のお店の女主人、草。着物が似合う素敵なおばあさん。彼女の店に訪れる人びととの日常ミステリー。
日常ミステリーは、わりとほのぼの明るい雰囲気が多いと思っていたけど、これは少し雰囲気が違っていた。謎がとけても、なんともいいようのない寂しさや悲しさがあり、それが逆に良かった。綺麗事だけで作られていないんだ、と。
コーヒーや茶器が大好きな私には、店のたたずまいの描写もかなり魅力的。
地にしっかり足がついた、ほろ苦くも優しい、そしてコーヒーの香りが静かにこちらまで漂ってくるような物語。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2013年2月6日
- 読了日 : 2013年2月6日
- 本棚登録日 : 2013年2月6日
みんなの感想をみる