残酷で美しい、退廃した世界を描いた物語。
どこかで起こる目を背けたくなるような戦争に対し、平和なビーチで若者たちはコカインをキメている。
ラスト40ページくらいの怒涛の追い込みが気持ち悪くも、気持ちよかった。
洋服屋の若者の母親の描写はあまりにもリアルすぎて、読むのを躊躇う程だったが、それすらも芸術に落とし込める村上龍の才能に脱帽だ。
岡本太郎の「芸術は爆発だ」との言葉があるが、それをそのまま体現したような作品だった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2024年2月26日
- 読了日 : 2024年2月26日
- 本棚登録日 : 2024年2月26日
みんなの感想をみる