海の向こうで戦争が始まる

著者 :
  • 講談社 (1980年11月12日発売)
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本棚登録 : 1372
感想 : 89
5

残酷で美しい、退廃した世界を描いた物語。

どこかで起こる目を背けたくなるような戦争に対し、平和なビーチで若者たちはコカインをキメている。

ラスト40ページくらいの怒涛の追い込みが気持ち悪くも、気持ちよかった。

洋服屋の若者の母親の描写はあまりにもリアルすぎて、読むのを躊躇う程だったが、それすらも芸術に落とし込める村上龍の才能に脱帽だ。

岡本太郎の「芸術は爆発だ」との言葉があるが、それをそのまま体現したような作品だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年2月26日
読了日 : 2024年2月26日
本棚登録日 : 2024年2月26日

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