児玉清の「あの作家に会いたい」

著者 :
  • PHP研究所 (2009年7月1日発売)
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本棚登録 : 381
感想 : 78
3

もっと、本を読もうと思います。。


町田康
>ストーリーだけだったら、一回読めばわかりますが、本は、活字という記号を並べた、音楽でいえば楽譜のようなものです。活字を追いつつ、「この人物はこういう人間だ」などと頭の中で再現して楽しんでいるわけで、当然、読む時の気分や年齢などによって印象が違ってきます。

江國香織
>本が発散するオーラがあって、たとえば専門書、恋愛小説、雑誌などによって、それぞれ気配を持っている。それはたとえば読まなくてもかなり強いものです。
>文章の方が、実物とはちょっと違うにしても、本物よりもずっと本物らしいですね。

北方謙三
>「主観的な言葉を選ぶ」ということです。例えば、赤い色を「美しい赤」と書けば、「美しい」は客観的な言葉だから誰でも理解できるわけです。次に「きれいな赤」と書く。「きれいな」には少し主観が入っているけれども、誰でも理解できます。これを「いい赤」と書くと、「いい」は完全に主観的な言葉です。そういう主観的な言葉を使って、なおかつそこに普遍性をもたせる。

石田衣良
>本を読まない人はソンをする。情報の九割は言葉でできていますから、読まないとますます情報格差が広がっていくでしょうね。

浅田次郎
>僕の芸術論は、なるべく世の中のことを経験しないほうがよいというものなんですよ。経験によって獲得するものも多いけれど、失われるものはもっと多い。
>どれだけたくさん経験したかではなくて、その経験をどのくらい解析できるかです。経験だけなら、苦労した人間はみな成功するはずですよ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 気になったもの
感想投稿日 : 2010年1月29日
読了日 : 2010年1月29日
本棚登録日 : 2010年1月29日

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