カウンセリングとはいったい何なの?と最近、疑問に思っていたので、この本を手に取った。平木典子さんの本は知識のない初心者でも読みやすい。
カウンセリングの理論は1種類だけではなく、多岐にわたってあること、種類についても詳細に書かれてある。
カウンセリングに必要な条件として、「共感性」「邪気のないこと」「人間と畏敬の気持ち」を上げている。その為に、カウンセラーはトレーニングをする。「人間理解の方法を知っていること」、「人間援助の方法を知っていること」、「カウンセラー自身が自分を十分に知り、自己受容できていること」
ができるようになる為にである。そして、カウンセリングの技術訓練も必要となる。
この本で、カウンセリングとは何か?という問いには最後の言葉に締めくくられている。「苦しみから迷いを経て、自分らしさを獲得していく自己発見の道である。カウンセラーはそれに同伴し、新しい道をともに発見していくのだ。」カウンセラーはあくまでも、心理治療者ではなく心理的援助者であるのだ。
私は、カウンセラーに関して随分と誤解している部分があった。カウンセラーはクライアントを治す先生なんだとずっと思っていたからだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
心理学・哲学
- 感想投稿日 : 2010年8月6日
- 読了日 : 2010年8月6日
- 本棚登録日 : 2010年8月6日
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