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大学に入り様々な出会いがあった、その中で最も「人生的」と言える出会いは車谷長吉との出会いだったと迷うことなく言える。未だこれを超える何かには出会えずにいる。
長吉の「ワタクシ」小説を読むたびその狂気にゾッとしてたけど、『夫・車谷長吉』ではその裏側を暴露されている。長吉の罪を考えると当然とも思える。
『赤目四十八滝心中未遂』の解説で「虚実皮膜」と言う言葉が出てきた。長吉は私生活も私小説もこの「虚実皮膜」を意識していたのかもしれない、そう思うと彼自身の文学と整合するような気がして、妙に腑に落ちた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年2月16日
- 読了日 : 2021年2月16日
- 本棚登録日 : 2021年2月16日
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