三国志(8)(吉川英治歴史時代文庫 40)

著者 :
  • 講談社 (1989年5月15日発売)
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本棚登録 : 2001
感想 : 92
5

長かった三国志もついに終幕。ついに読み終えたと感慨深い。
燃えるように生きた武将たちの、その灯火の消えるのを見るのは辛い。趙雲の生き方も凄かった。
何よりも孔明の働き。この上ない正しい政治。そして激務をこなし亡き主君に忠義を尽くしたその心は痛ましいほど胸に届く。人材に恵まれなかった孔明や蜀の運命を見ると、人こそが大事なのだと思った。今ここに関羽がいたら、と思いを馳せる孔明が切なかった。代わりはいないのだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2021年11月28日
読了日 : 2021年11月27日
本棚登録日 : 2021年3月16日

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