初めの段階から、お世話になった人で今は行方不明な人が殺人犯?という謎めいた展開に表紙からのイメージとは裏腹に興味をそそられました。また、個展の客の友人も行方不明という新たなミステリアスも加わって、どうなっていくんだろうと思わずページが止まりませんでした。
果たしてローレンとは、どんな人物なのか?生きているのか?友人がどうローレンに関係するのか?
表紙から察するにファンタジーものを予想していたので、ミステリーな展開になろうとは驚きもあり、面白かったです。
ただ、結果的にはヒューマンドラマかなと思いました。
それぞれの登場人物が抱える事情がディープながらも暗い気持ちにはさせずに一歩前に進んでみようとみんな頑張っているという感じが伝わり、気持ちを優しくしてくれます。そういった点では、「ちょっと今から仕事やめてくる」の作品と似た空気感がありました。
読み進める限りでは、思ったよりもあっさりと真相に近づいていきます。でも時折、登場人物の視点が変わることで、相手の知らなかった事情や一面を知ることになり、物語に深みが出ました。
人との繋がりや優しさが詰まった温かみのある作品でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2020年8月
- 感想投稿日 : 2020年8月9日
- 読了日 : 2020年8月9日
- 本棚登録日 : 2020年8月8日
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