うーん、いいんだけど、ちょっと文章が持って回ったようなところとか、やけにセンチメンタルになってしまうところがあって少ししっくり来ないところがある。最初に読んだときもそんなふうに感じたような。内田ユキオとはそのあたりが違うのかな。
とはいえやっぱり写真を撮るのは楽しくて、参考になる写真もけっこうある。でもフィルムで撮ることにこだわっている人の文章を読むと、そりゃたしかにそうだけどコストの問題を考えるとやっぱりデジカメでどんどんシャッターを切ることができるというのは便利だし躊躇なくいろんなアングルを撮れるのでいいと思うんだけどなあ。僕はフィルムとデジタルの写りの細かいところは、人の肌を除いてはそれほど気にならないタイプだし。前から思っているけど、どんなメロディか、どんなアングルや構図で何が写っているか、は気になるけど、画質とか音質の細かい違いにはそんなにこだわらないというかよくわからないというか(笑)。そのあたりは脳内で自動補完しちゃうんだよな。
ただフィルムカメラのあの金属の感触やファインダーを覗いた感じ、シャッターを切ったとき感触、感覚、フィルムを巻き上げるときの感覚やリズムは、やっぱり写真を「撮っている」という気にさせられるんだよな。
デジタルで腕を磨いて、たまにはフィルムも使うって感じだろうか。ただ、ここぞ!というときにはやっぱり撮ってすぐ露出を確認できるデジタルは便利なんだよなあ…。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
本・雑誌
- 感想投稿日 : 2018年10月15日
- 読了日 : 2009年6月4日
- 本棚登録日 : 2018年10月15日
みんなの感想をみる