統計学が最強の学問である

著者 :
  • ダイヤモンド社 (2013年1月24日発売)
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大学生の統計学の導入にぴったり!一方で後半が難しいと感じた一冊
学生時代の統計の授業って「t検定とは~」から始まってしまい、「なぜ統計学が役立つのか?」という話が抜けている気がします。しかし、この本を読めば統計学を知っていると ビジネスにも活用できることがわかり学ぶモチベーションが上がると思います。ただ、後半は勉強不足で難しかったです。

●何も教えてくれないキレイなグラフ
年齢層ごとに分けた円グラフや売上の推移など、、このグラフは巷にあふれてますよね!わかった気になってしまう。でも実は統計を使っていないのでそれが意味のある差なのか作った方も説明できない。これって怖いことではないでしょうか。

●ビッグデータはいらない
2012年に書かれた本ですが。現在の「ビッグデータ」という言葉の流行からしたら、かなり驚きの発言です。しかし、データを集めてもそれを扱う知識がなければ意味がないし、ビッグデータだからスゴイとか確からしいってことは単純にはならないことがわかりました。

●p297に日本の統計学の問題が凝縮されている
そんな気がしました。わたしたちの生活の中で統計学って馴染みがないですよね?でもどの政策が効果的かや、AとBどちらがいいかということはよく検討されますよね。その時、選ぶ根拠として統計的根拠なく議論や、多数派の賛成で決めるのって正しく選べているのでしょうか? 考えさせられました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自己啓発
感想投稿日 : 2021年11月27日
読了日 : 2021年11月27日
本棚登録日 : 2021年11月27日

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