短編集。荒木村重の一族、五郎右衛門が村重が有岡城に残した女子供らの処刑を前に妻の助命を求めて明智光秀の元を訪ねる話、長宗我部盛親の関ヶ原から大坂の陣、古田織部の四男で唯一生き残った九八郎重行と大坂城の話、秀家in八丈島の計4話からなっています。どの話も時間を忘れるほど引き込まれました。表題の「優しい侍」は優しさと反抗が無名に近い五郎右衛門を通して描かれています(「信長公記」に3行書かれているものだそうです)。それが二年半後に繋がるという形での結びには、ああと。どの話も結末は決してハッピーエンドではなかったですが、どれも優しさが溢れていて私は好物です。面白いので是非。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
戦国
- 感想投稿日 : 2010年5月22日
- 読了日 : 2009年10月24日
- 本棚登録日 : 2009年10月24日
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