記者クラブ崩壊: 新聞・テレビとの200日戦争 (小学館101新書 76)

著者 :
  • 小学館 (2010年4月1日発売)
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2008年の『ジャーナリズム崩壊』で報道メディアの巨悪を暴いた上杉氏が、その本丸とも呼ぶべき「記者クラブ」の正体に迫る。記者クラブとは、政府や自治体・業界団体を取材するという名の元に、新聞社やテレビなど大手メディアに属する記者たちによって構成された組織。1890年の帝国議会開催において、記者たちが取材の権利を要求して結成した「議会立ち入り記者団」をルーツとし、公権力の監視役として発展したのだが、1978年の日本新聞協会による画策により、それまでの「親睦団体」から「官僚と結託した取材拠点」へと方向転換された結果、大手メディアによる談合組織と化し、海外メディアやフリージャーナリストの参加を認めないという排他的な利権団体へと成り下がった。本書は2009年に政権与党となった民主党のマニフェストの1つにも明記されていた「記者会見のオープン化」に向けて、著者が記者クラブと繰り広げたバトルを描いたもの。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: マスコミの嘘を暴く!
感想投稿日 : 2020年12月12日
読了日 : -
本棚登録日 : 2018年8月10日

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