テレビは見てはいけない 脱・奴隷の生き方 (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所 (2009年9月15日発売)
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「機能脳科学者」というちょっと怪しい肩書きの苫米地氏が、テレビを「メディアによる洗脳装置」と言い放ち、百害あって一利ないとするその弊害について語る。画面一杯に魅力的に映し出されるクルマや高級時計・スリムな女性が笑顔ですすめる美容食品のCM・映像の一部だけを切り取って捏造したニュースを伝える放送局など、テレビにはあらゆる罠が仕掛けられており、その裏では僅か20~30人ほどの「構成作家」という人々が作った「シナリオ」がドラマ・ニュース・バラエティなどを通して日本の世論を動かしているというもの。2009年に書かれた本だが、その後の10年間におけるマスコミの凋落やネットで暴露される捏造などを見ていると現実味を帯びており、今の日本の状況を予知していたとも言える。テレビ離れは既に始まっており、今後はさらに生き残りをかけた業界編成が起こるとしている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: マスコミの嘘を暴く!
感想投稿日 : 2020年12月12日
読了日 : -
本棚登録日 : 2018年8月10日

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