ささげられた夜の乙女 (ラズベリーブックス)

  • 竹書房 (2011年12月10日発売)
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本棚登録 : 36
感想 : 8
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高級クラブに集う七人の青年たち。〈アブサン・クラブ〉と名付けられたその集いで語られる自己体験で鮮烈なロマンスの記憶。三編。
ささげられた夜の乙女:
拉致され売り飛ばされた公爵令嬢ヒロインと異国の地で巡り会った伯爵ヒーローが彼女を救出するために夜な夜な快楽に溺れていく姿は三編の中で一番濃厚である。
永遠の恋人たち:
幽霊屋敷の公爵未亡人ヒロインと神秘研究家ヒーローに乗り移った恋人たちが時代を超えて愛し合っているんだが 二人以外にもこの地で彷徨う悪霊がいて これがまた厄介な展開ではあったが 興味深い再会ロマンスだ。
思いがけない結婚:
19歳の穢れなき純真乙女ヒロインが想い人の酔っ払い放蕩者子爵ヒーローとの一夜の体験。これが切っ掛けとなり二人の将来設計が淡々と進むんだけどヒーローが10歳違いのヒロインにメロメロで楽しかった。ただ彼らに襲いかかる者たちとの攻防と それにまつわるもう一組の夫婦の関係は酷かった。あの奥さんは生きるために必死に我慢し続けたんだと思うと可哀相だったなぁ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ロマ時々サス
感想投稿日 : 2012年2月14日
読了日 : 2012年2月14日
本棚登録日 : 2012年2月14日

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