中島京子さんの作品は読み出すと没入してしまい、他のことが手につかなくなる。
この作品は、ちょっと不思議なファンタジーのような結婚にまつわる物語が6遍収録されている。
その6作品が、どれも短編とは思えない濃密な物語で、今進行しているその物語の中に入り込み、傍にいて眺めているような気持ちにさせられる。
ちょっとあり得ないようなシチュエーションでも、登場人物一人一人が丁寧に描かれているので、その心情のリアルさが心に沁み入るのだ。
2022.7
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
913日本の小説
- 感想投稿日 : 2022年11月26日
- 読了日 : 2022年7月3日
- 本棚登録日 : 2022年7月3日
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