netgalleyにて読了
今村夏子さんの作品を読みたいと思い続けていたが、やはりYA作品とはジャンルが違うので、手に取れずにいた。
この一見明るく健全なように見えて、空恐ろしくどこかズレている感覚。
「おかしいのは、そっちですよね!」と声を大にして言いたいのに、もしかしてこっちがおかしいのか?とどこか躊躇してしまうような感覚。
短い話の中でそのズレがどんどん大きくなるけれど、ここがおかしいよ、とポイントをつけないような、足下が不安定になる感じ。
上手く表現できないけれど、あり得ないだろうと思いつつ、どこかでこんなことが日常的に起こっているのかもしれない、と思わせるその巧みさがたまらい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
913日本の小説
- 感想投稿日 : 2022年9月21日
- 読了日 : 2022年6月28日
- 本棚登録日 : 2022年9月21日
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