ノンデザイナーズ・デザインブック [フルカラー新装増補版]

  • 毎日コミュニケーションズ (2008年11月19日発売)
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Webサイトを作りにあたり、デザイン4原則について学ぶために読んだ。

どうしてもいい感じに作れないためデザイナーである妻に尋ねたところ、デザイン知識がゼロじゃうまくいくわけない、デザイン4原則をまず知っていないとどうしようもないから勉強しろと言われて手に取った。
目的は達成された。

4原則が非常に分かりやすく解説されているためよく理解できた。
それと同時に、デザインというものが、西野亮廣のいうところの「機能」と「意味(ブランド )」を橋渡しするものと言えることに気が付いた。

これまでデザインというのは「見た目を美しくしたり良い感じにする技術」と考えていたが、本書を読んでそれは狭い見方であると理解した。

例えばWebサイトに限らずチラシ、名刺、本、広告などあらゆる情報媒体にデザインが関わるが、これらの情報発信元には、情報を相手に届けるという使命が存在する。
そのためには、興味を持ってもらう、理解してもらうという、読み手へのアクションを促したりスムーズに情報を受け取ってもらうための工夫が必要になる。

そこをどうするかという問題解決にデザインが関わる。

デザインの良し悪しによって、情報の受け手を読む気にさせることもできれば、途中で放り出したくさせることもできてしまう。そもそも見た目が悪いものだと意識に留めてもらうことすらできない可能性がある。

恐らくデザイナーというのは絵描き屋さんやコーダーのような技術者では不充分で、情報発信者の意図をくみ取り、どのようにその目標を達成するかといったビジネス的観点を理解していいなければならない。これは製造ではなく要件定義から設計のフェーズに当たる。

僕自身はデザイナーになる気はない。しかしこれは知っておくべき情報だと思う。
Webサイトをはじめとして、自分の目標を達成するためにはこのデザインについての知識抜きには、ベストどころかベターな解すら見いだせないように思った。

さて基本の「き」は知れたが、いざこれを思い通りにアウトプットするには場数が必要になる。
多くの好例をインプットし、継続的に形にする行動に移していこう。

なお図書館にはこの版しかなかったが、2016年6月発刊の第4版が存在するそうだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年1月23日
読了日 : 2024年1月23日
本棚登録日 : 2024年1月16日

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