一つの文書だけを使って解説し,手書き文字も丁寧に挿入〜18世紀初め頃,奈良への道筋にある上狛の環壕集落の浅田家が遺した文書で南組夜番帳を教材として使用。表紙の文字から,覚え書きの各条項,実際に番についた者の名前が最初の内は一人の筆で書かれ,後に当番が各自書くようになり,絵も遺されている。崩し字のヒントを探し出し,読み解く方法を伝授〜 油猪さんという人は東女を出て中学校の先生を暫くやり,NHK学園の古文書の講師をしていた人。ほぼ同年輩。刻の表し方が九つから八つ・七つ・・・四つまで増えていくのを説明してくれている。丁寧だ。年輩者の趣味としては申し分ないかも知れない。携帯やパソコンのフォントで読み慣れている世代には,この先,手紙や葉書,黒板やホワイトボードの字も読めなくなっていくのではないかと心配する。この入門書は良いですね
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- 感想投稿日 : 2008年9月29日
- 読了日 : 2008年9月29日
- 本棚登録日 : 2008年9月29日
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