獄の棘 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2017年1月25日発売)
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本棚登録 : 172
感想 : 13
4

大門剛明作品は「正義の天秤」シリーズに3作読んでて、これが4作品目。
正直「正義の天秤」はあまり自分の中で話としてのインパクトがなく、ポジション謎キャラの七条くんの存在意義が気になって仕方ないという…笑
もう本来の楽しみ方とは別の楽しみ方をしてしまっているという……笑

そんな、うーんなイメージではあったんです。
いや、個人的好みで言えばこっちのが断然好き!!

新人刑務官の成長物語✕刑務所ミステリーです。

あらすじざっくり読む感じ、不正をする(モラルに欠ける違法賭博)刑務官に対して上官からスパイを頼まれる新人刑務官の話なんですが、不正を暴く!って方向より、刑務所で起こった謎をとき、かつ新人刑務官が尊敬する人に出会い成長していく、人情熱い話でもありました。
てか勝手に正義を貫く新人刑務官+上官VS不正を働くベテラン刑務官だと思ってました。
(私が勝手に勘違いして読むせいなんだろうけど、この人の作品はいつもなんか思ったのと違う方向にいくので若干肩透かし感がある)
(しかし今回は透かされてからの盛り返しが大きく面白かった!)

2章くらいまではなんかふわふわした感じで面白いけどよく掴みきれない感じだったんですが、最後まで読むとベテラン刑務官の秋村さんはじめ、川岸さんや田島さんなど懐の深さに大好きになる人ばかりでした。

ミステリ部分もしっかりめミステリで面白かった!

若干彼女エピソードが薄く、この彼女設定いる????って気はしたけど…笑
最後の章は胸熱でした。




@手持ち本

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本〚本棚にいる〛
感想投稿日 : 2023年8月18日
読了日 : 2023年8月18日
本棚登録日 : 2023年8月17日

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