母親に薦められて読んでみました。わー。好み分かられてる。というかこの作品を母親に薦められるのはどうなんだ…と思わずにはいられなかったけど。
解説で阿刀田さんもおっしゃってましたが、軽井沢の描写がすごく綺麗。置いてあるものとか、食べるものとかの描写がお上手なので、時代も暮らしも全然自分には掠らないはずが、情景が浮かんできて話に引き込まれました。全体の描写というより、記憶を引っ張り出す書き方が上手いのかな。人間がこういうイメージを持つとか、大変な事態のときになぜかこういうところに目がいくとか。
最後に明かされる秘密に関しては、実は好みの種類ではなかった。完全にこれは好みですが。雛子と新太郎が「そう」でなくても、作中みたいな関係性だったらますます好みでした。
タイトルが、ありきたりに思えて、でも読み終わるとまさにこれって感じ。面白かったです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2014年11月2日
- 読了日 : 2014年11月1日
- 本棚登録日 : 2014年11月2日
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