恋 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2002年12月25日発売)
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本棚登録 : 2119
感想 : 268
4

母親に薦められて読んでみました。わー。好み分かられてる。というかこの作品を母親に薦められるのはどうなんだ…と思わずにはいられなかったけど。

解説で阿刀田さんもおっしゃってましたが、軽井沢の描写がすごく綺麗。置いてあるものとか、食べるものとかの描写がお上手なので、時代も暮らしも全然自分には掠らないはずが、情景が浮かんできて話に引き込まれました。全体の描写というより、記憶を引っ張り出す書き方が上手いのかな。人間がこういうイメージを持つとか、大変な事態のときになぜかこういうところに目がいくとか。
最後に明かされる秘密に関しては、実は好みの種類ではなかった。完全にこれは好みですが。雛子と新太郎が「そう」でなくても、作中みたいな関係性だったらますます好みでした。

タイトルが、ありきたりに思えて、でも読み終わるとまさにこれって感じ。面白かったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2014年11月2日
読了日 : 2014年11月1日
本棚登録日 : 2014年11月2日

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