分類が良く判らないが……。
奇談を収集する収集家の出した広告に、応募して話をする人達の、その奇妙な実体験の話?
――は長い前振りで、実はその奇談収集家の方が……というラストどんでん返しの話。
この物語の面白いのは、広告には多額の報酬が着いてくるのだが、話をしに来る人間の殆どが、その報酬を求めていない、ということだろう。
奇談の内容そのものは、じっくり読んでみるとあまり奇談とは思えないことが判る。話の最後に必ず謎解きがあるのだが、解かれる前に大体予測が出来る。最初から疑ってかかれば。
問題は、最後の奇談。
盛大な前振りとも言って良い奇談達のラストに、本当の奇談があったんだよ、と。
短編のように見えて、ラストに全てが繋がっているというところが、どっかの推理小説に似ているな、という構造だけども、面白かった。
ただ、最後に「なるほどねー」だけで終わってしまう自分の感性はいかがなものか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2015年2月14日
- 読了日 : 2015年2月14日
- 本棚登録日 : 2015年2月14日
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