三国志演義 (四) (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社 (2014年12月11日発売)
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感想 : 2
5

三国志は夢中になると聞いてはいたけど、本当。
吉川英治さんの三国志を読んだ後、こちらを手に取る。

晋に統一されるまでのお話。

吉川英治版は晋に至るまでは描かれてないので、途中からは、劉禅のボンクラがどれだけ迷惑だったかがわかった。

諸葛亮は働きすぎ。胸が痛くなる。よく頑張ったなぁ。
でも、無念すぎる…
諸葛亮の祁山への出撃6回は執念。
いろんな戦法があり、それぞれ呼び名がある。
諸葛亮頑張ってー!と応援。

こうやって諸葛亮が頑張ってるのも、劉備の遺言のため、劉禅の強き補佐のためなのに、劉禅ってとんでもない奴に育ってしまう。大事な場面で呼び戻すんじゃない!

趙雲、よかった。かっこよかった。おじいさんになっても強い。
だけど、いつの間にか病死。
趙雲だけでなく、いつの間にか病死してしてる人が結構いて、いつ病気になってたのかなぁと思ってしまう。

姜維も頑張ってたけど、またもや劉禅のアホのせいで!
かわいそうに…

劉禅は司馬昭にまで呆れられ、どうしようもない奴。
劉備が生きてたら、息子とは言え、首を斬れ!って入れてたかもね。

最後の詩は、いろいろ思い出して切なくなる。
すでにわかっている歴史といえ、残念でならないよ。


★この三国志演義の嬉しい点
・登場人物の紹介あり。
・注釈あり(由来、間違いの指摘など各章の終わりにある。Kindleではリンクになってないのが残念)
・挿絵あり。
・地図あり。
・年表あり。
・巻末の解説あり。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史小説
感想投稿日 : 2017年8月14日
読了日 : 2017年8月14日
本棚登録日 : 2017年8月14日

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