痛くない死に方

著者 :
  • ブックマン社 (2016年12月22日発売)
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感想 : 36
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家族や両親が健康なうちに読んでおいて良かったと思う。

日本の延命を優先させてしまう事情、人間らしくない最期を迎えること。
本当に本人の意思に従っていない医療。
家族が理解していても、知識がないために慌ててしまい、結局最期は管だらけで自分でご飯も食べられず寝たきりで延命させられ死んでしまう…
こんなのすごく恐ろしいと思う。

緩和医療で自宅で痛みを取りながら、自分でご飯を食べ笑顔で過ごし、最期は自然に枯れるように死ぬ。
それを望んでいたのに、救急車を呼ばれ、延命させた結果、人工呼吸器や胃ろうを造られることも。
在宅看取りと決めているのであれば、まずは在宅主治医に連絡しなければならない。
いったん延命治療すると誰も中止できないことがものすごい怖いことだと思った。
そこで、本人の意思は無視され不本意な最期を決定づけられてしまう。

こんなことのないように、リビングウイルを書かなければならない。

医師法20条を誤解している医療者が多いとか…自然死なのに警察呼ぶなんて、普通におかしいと思うけど…

初めて緩和医療、平穏死についての本を読んだけど、知らなかったことが多く、読んでおいて良かった。
できるだけ家族が健康なうちに読んだ方が良い。
いざとなった時に慌てないためにも。

平穏死を望む場合、看取り実績のある相性の合うかかりつけ医を調べられる→『自宅で看取るいいお医者さん』(週刊朝日ムック)はチェック。


人間もそうだけど、ペットにも同じことが言えると思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 暮らし・子育て
感想投稿日 : 2018年6月25日
読了日 : 2018年6月25日
本棚登録日 : 2018年6月25日

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