表紙の猫に惹かれて図書館で借りました。表紙の写真に「Kitty's Jouney from Fukushima」とあり、一層気になりました。
あの原発事故後にたくさんの動物が死んでいったことを思うと、不治の病に冒されはていても、この仔が再び飼い主のもとに帰ることが出来たのは奇跡と言ってもよいのではと思います。
この仔の境遇と猫生を思うと、幸せの意味をつくづくと考えてしまいます。
道端で死にそうになっている牛の写真、そして原発事故前に「普通に」稼動していた福島第一原発の写真に衝撃を受けました。
帰りたくても帰れない人たち、ここに出てくるおじいさんおばあさんの
気持ちを思うと胸がつまります。
喪われたものは目に見えるものだけではないこと、気にも留められないものもあるかもしれないこと、そして決して取り戻せないものがその中には確かにあることを、覚えておかなくてはならないと思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2013年4月25日
- 読了日 : 2013年4月25日
- 本棚登録日 : 2013年4月25日
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