タイトルを見て「そういやそうだな」と思って気になったのが手に取るきっかけ。多分この本はそのように手に取られる方が多いでしょう。
同じ話の繰り返しが何度かあり、話の流れというか章のテーマによるためやむ無しかとは思いますが若干読みにくい感じがしました。しかし内容は面白い。
確かに子供向けにかなりマイルドになったり全然違う結末になってしまったりしている昔話はかなりあるなとは思っていましたが、浦島太郎の元となる話は(浦嶋子など)全く知らなかったのでとても興味深かった。
姥捨てにまつわるいろいろの話も大変面白い。
これは超高齢化社会である今だからこそ身につまされつつ(?)読むのが楽しいのかもしれない。
最終章の「イカす老人」も「いやホントイカスなぁ」と感じ入りながら読みました。世阿弥かっこいい、と思いました。
個人的には上田秋成に大変興味を引かれました。昔、国学の授業があり習った時に「上田秋成って変な人だな」と思った覚えがあるのですがやはり相当の偏屈野郎(失礼)だったのだな、と思いました。
雨月物語も読んだことはありませんが、上田秋成について書かれたナニかがあれば読んでみたいと思いました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文学
- 感想投稿日 : 2015年9月29日
- 読了日 : 2015年9月25日
- 本棚登録日 : 2015年9月29日
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