本としてはもともと連載をまとめたものらしく、構成の妙はなく軸もみえない。しかし、知識として役立ったことはある。
・科学的にも温泉は抗酸化作用がある。
・ただし、濾過循環方式の塩素殺菌温泉はもってのほか
・劣化した温泉よりは薬湯のほうがまし
・美肌効果が高いのは「弱アルカリ性」「ぬるめの湯」
・西川義方は、「湧出しているその現地で、湧出したままのものを、なるべく早く用いること」と心得を説く。
・温泉については出雲国風土記に初出(1300年前)
・神道(禊)と仏教(沐浴)が温泉を身近に
・効能があるゆえに、重病者が訪れ、結果死ぬこともあり、生と死の境目の幻想的イメージが生まれた(泉鏡花のイメージもうなずける!)
・江戸時代から一日2〜3回の入浴が是とされていた
・家康は熱海の温泉が大好きだった
・江戸時代の温泉学の大家は、後藤艮山、香川修徳
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2019年10月23日
- 読了日 : 2019年10月21日
- 本棚登録日 : 2019年10月21日
みんなの感想をみる