十九歳のジェイコブを、もうすぐ四十四歳にならんとするオッサンの俺が読んでみますよ、という事で読んでみました。
結論。中上健次さん、すまん。ジェイコブ、すまん。ほぼ全然分からんかった。という結論。です。すまん。
俺も、ジェイコブみたいに、十九歳の時はこんなに色々と苛立ったり無頼だったりヤンチャだったりニヒルったり諦めたりしてたのかなあ?多分してたんだろうなあ?とかは、なんとなく思ったのですが、なんせ俺、今、間もなく四十四歳だし。そんな感想ですね。
ま、なにかの小説を読んで「くおお!この気持ちバリ分かる。マジ分かる。これは俺のために書かれた小説!」って感じるのは、年齢なんか関係ない、とは、正直、思う。思うんですよね実は。
ということは、ただ単に、十九歳だもうすぐ四十四歳だ、ってのは実際には重要ではなくて。ただ単に、この小説は、俺には合わなかった、というだけ、なんでしょうけどね。とりあえず、うーむ。俺にはピンときませんでした。すみません。
アレですかね、この時代の若者にとっては、ジャズって、バンバンにパンクロックミュージックだったんだろうなあ、ってのは、感じました。ジャズなのにパンクロック、ってなんやねん、って感じですが、若者の苛立ちの衝動を最も分かりやすく音楽で表現していたのが、この時代のジャズでありジャズ喫茶なんだろうなあ?とかね、思いましたね。破壊衝動的な。若さの苛立ち的な。
しっかし、ジャズ喫茶のお客さん、基本怖い。怖いです。俺が、この時代のジャズ喫茶に、若者の苛立ち気取って入店してたら、即カツアゲされて身ぐるみ剥がされてボコられて泣いていたと思います。ジャズ喫茶、、、怖いなあ、、、
あと、ジェイコブはやたら苛立ってるんですが、基本的には金のない若者、って感じ?なのでしょうが、、、ちょー困ってるようには、感じなかったんですよね。ユキは矢鱈とお金くれたり面倒見てくれるし、キャスみたいな、多分美人であろうぶっとんだ恋人?セックスフレンド?いるし、ジャズ喫茶の店員・君原は結構親切だし、なんかこう、ええやん。あんた、恵まれてるやん、とか。思った。そんな苛立たんでも。とか。思った。すみません。思っちゃいました。
あと、高木直一郎を殺したとき、なんで妻と娘も一緒に殺しちゃったの?うーむ。わからん。可哀そうやんか。巻き込んじゃって。とか。思いました。うーむ。分からんなあ。
とりあえず、すみません。僕には合わない小説でした。ということが、、、基本、全てかなあ?相性って、大切ですよね。
- 感想投稿日 : 2022年2月10日
- 本棚登録日 : 2022年2月10日
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