ジャンゴ 繋がれざる者 [Blu-ray]

監督 : クエンティン・タランティーノ 
出演 : ジェイミー・フォックス  クリストフ・ヴァルツ  レオナルド・ディカプリオ  ケリー・ワシントン 
  • ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
4.07
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本棚登録 : 124
感想 : 17
4

タランティーノ監督作品で、ディカプリオが出演してる、っていう前知識だけで観たので、まさか主人公がディカプリオじゃないなんて、ってビックリしました。すみません。完全にディカプリオが主役の映画だと思ってまして。すみません。

ジェイミー・フォックス、素晴らしいですね。やっぱ好きな俳優です。
クリストフ・ヴァルツは、この映画で初めて知りました。素晴らしいですね。実は「イングロリアス・バスターズ」はまだ未見なのです。ちょっと、近いうちに、是非とも観たいですね。
サミュエル・L・ジャクソン、マジで憎らしい役で素晴らしい。ホンマに憎らしい。

最終盤で、タランティーノさん自身が俳優で、おマヌケすっとぼけキャラでチョロッと登場する遊び感覚も、好きです。タランティーノ本人だと気づいた時の第一印象は「タラちゃん、太ったなあ~!」でしたけどもね笑。

というか、ディカプリオが悪役!ってのも実は初めて観た気がする。これまた素晴らしい。ホンマに憎らしい。
あの緊迫感バリバリの晩餐の場面で、ディカプリオが手を切って血をダラダラと流しながらも演技が続いてた場面、ガチのアクシデントで手を切った、らしいんですが、それでああなるって、ちょっと、凄いですよね。役者魂を観た感じ。最高でした。

オープニングから一瞬で「コレは西部劇ですよ~マカロニウエスタンですよ~」みたいに思わせるあの文字の演出とか、ホンマなんつーかタラちゃん節全開だねえ~、って、嬉しくなっちゃったんですが、あくまでも個人的な意見ですが。

タラちゃんらしい愉快痛快娯楽作なんだけど、ちょっとガチでアメリカの過去の黒人奴隷制の闇を描いている気もしました。俺の勘違いかもしれませんが。

スピルバーグ監督の「シンドラーのリスト」と近いものを、俺は感じました。あくまでも、俺は。そういう意味では、これは哀しい映画でもあります。あの当時、人類は、あそこまで無自覚に人種差別ができたんだな、という。あくまでも、あの当時、あの黒人差別は、黒人奴隷制は「圧倒的に普通」だったのだなあ、と。

米国映画で、白人監督が、あの描写をしたのは、俺はちょっと、凄いと思いました。自国の闇を、自分たちの国の隠したい過去を、一切躊躇せずに描いた、というように僕は認識したんですよね。その、タランティーノ自身にとって「俺は俺にとって正しいと思う映画を撮る」という自覚、覚悟、みたいなんを、感じたんです。僕は。勝手に。その勇気に。僕の勘違いかもしれませんが、そう思ったんです。ええ、思ったんですよね。

ま、ホンマにね、自分にとってはコレは哀しい映画だし、それでいて見事な映画だし、やっぱタラちゃん大好き!って事を、再認識できました。お見事でした。素晴らしかったです。タランティーノ監督、ありがとうございました。

ただ、ちょっと、長い。すみませんそこに文句言って。長いんだよなあ~。最後の20分くらいは、いらんだろ?とか思いながら観たのも事実。すみません文句言って。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年2月3日
読了日 : 2022年2月3日
本棚登録日 : 2022年2月3日

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