2010年4月10日読了
スワンドールシリーズの1巻にして、現刊行4冊で時代が1番新しいお話。『巣籠りの姫君』後書きにて時系列のことが記載されていたので、それを意識して読んでみました。
既読の『針の魔法』『巣籠りの姫君』では、あまり王家の現状は描かれていなかったので(皇太子の話は出たけど婚姻以外の政治的な話は皆無)いきなりきな臭くなったなという気がしました。スワンドール王家はのほほんとした雰囲気だったので、いきなり反乱から始まって驚かざるを得ない。
しかし、ラドベリー家はどこにでもいるんだね(笑)こりゃ、残す1巻でも期待していいのだろうか\(^o^)/
それと、『針の魔法』のマダム・ソルジェが出てきたのに驚いた。これ、順序通りに読んでいたらもっと色々な発見ができたかもしれないなぁ。
意外だったのは『巣籠りの姫君』後に読んだせいで、ブルムがすごく荒んでいる気がすること。粗野、というより本当にイラついているっていうの?自分の主が殺されちゃったからなのかなー…。
巣籠り時代はもうちょっと可愛げも思いやりもあったはずなのに。いい感じにひねくれてしまって、いつかブルムが主役のお話が欲しいものです。
今回はザビエル侯爵と、王族に連なる姫君のいわゆる紫の上的なお話(笑)侯爵は最初、そんなつもりはなかったんだろうけど最終的には同族になってしまうので、オチ的にはそうかな…と。
個人的に今までラドベリー家ってそんな悪者っぽい感じはなかったのに、アンナとヒルマンが婚約することなったことで、嫌な奴になっちゃったみたいで残念だったなって。ヒルマンはいい奴なはずなのに盲愛状態でアンナ自身を見ていないしさー。
どうせならラドベリー家にも幸せなお話を…!!!(笑)
残り1巻になりましたが、また新刊出るみたいなんで楽しみにしたいと思います\(^o^)/
- 感想投稿日 : 2011年4月11日
- 読了日 : 2011年4月10日
- 本棚登録日 : 2011年4月7日
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