首狩りの庭―英国妖異譚18 (講談社X文庫 しD- 22 ホワイトハート)

著者 :
  • 講談社 (2008年4月4日発売)
4.04
  • (9)
  • (11)
  • (8)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 84
感想 : 8
5

2010年3月9日読了

シモン、危機一髪編でしたー><
なんていうか、濃い。情念的な面と真逆の霊的現象が重なり、更には物理的にシモンとユウリの間も広がっちゃって、前半は読んでて辛かったお(-_-;) でも、ちゃんと収まるところに収まったので良い。
ただ、終章の穏やかさがこの後い続く話で失われてゆくのかと思うと非常に切ないです…orz

しっかし、前回から思うことですがアシュレイがヒドイ(>_<)
そういう男だってのは分かってんですけどね?情報を引き出せなかったことに苛立ってるのかなんなのか、シモンへの風当たりが「これが本性か!?」と思うくらい強くなってるんだよね。もちろん以前からユウリの守護者たるシモンを煙たがって嫌っていたけれど、それなりに共存(笑)できていたのに。けど、分かってやっていたことだとしても、遺跡のところでの仕打ちは"シモンはしぶといから死なない"というアシュレイ理念に基づいているわけで、やっぱりそれなりに認めてるってことなのかな…。あのトラップはアシュレイのせいじゃないしねww
でも、図書室の一件は本気だったんだろうなー。アシュレイって本当にコワイ…(>_<) 反面、「ユウリ泣かれちゃ、俺が困る」とかなんなの!レアな人材とか以上の好意を持ち始めているけれど、そういう感情に縁遠い人なので、それがなんなのかイマイチ自分で掴みきれてないような感じでしたね?また協力的な感じに戻るのかなあ?

で、図書室の一件といえば。
アレですよ、アレ!(´Д`*) シモンの大暴走www
やっぱりパスカルやウラジミールたちの言葉は正しかったなー。シモンは立場上自分を抑制することに長けているだけで、中身は普通の高校生だって。つまり今回の行動は積りに積ったものが大爆発な上、ユウリの爆弾発言にイラッとしてやっちゃったって言うことですね、そうですね!!私的には大いにやってもらって構いませんよっ!!!(黙れ)
シモンは大人びてて高校生ライクなとこないから、ああいう人間っぽい部分が最高>< もちろん、抑制しすぎて焦れて嫉妬しているシモンも好きです。寧ろ、今回のように暴発しちゃうとか好物ですwww 最後、ユウリはちゃんとシモンの元に向かい、今までの溝が無くなったような2人の時間でしたが。一緒についていけなかった時のユウリの悲痛さはすごかったなあ。あの後、シモンがそのことを聞いても責めたりはしないできっと褒めるか慰めるんだろう。
うう、完結時のこと考えると、このままの2人が切ないっ><

オスカーはアシュレイに諭されてイライラしてましたが、やはり理解したとはいえ、ユウリが危険な目にあうのは慣れていないようですねー。アシュレイやシモンはそれなりに心配はあっても、経験上無事に帰ってくるのがわかるから平然としてるんだよね。
オスカーはまた活躍する場が登場するんでしょうかねー?今回は主に日常部分での活躍ばかりだったので、そうじゃないオスカーも見たいところです(*^_^*)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ:  └ 英国/欧州妖異譚
感想投稿日 : 2010年3月9日
読了日 : 2010年3月9日
本棚登録日 : 2010年3月9日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする