半歩先を読む思考法

著者 :
  • 新潮社 (2021年7月19日発売)
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本棚登録 : 671
感想 : 47
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様々なメディアなどで活躍する著者による、思考術の本、のつもりで読んでみたのですが、全く違うものでした。
この著者による思考術の本なら、新たな視点が得られるものと思っていたので、個人的には少し残念な印象でした。
著者が、SNSで連載していた記事を加筆修正したものという内容で、しかも、書いた時期も2019年から2021年、それをさらに数年後に読んでいるので、余計にそう感じました。
本書の中で、「読んでない人は何をいっているかわからない。でも普段会話する人は読んでいる人だからまぁ大丈夫。これがいつものパターン。」と書いているように、普段から著者のメディアに接し、著者を知っている人であれば理解できるのかもしれませんが、中途半端でああると、ほぼ内容が理解できませんでした。著者の違う内容での著書があれば、また挑戦したいと思います。
その中でも、アメリカでスマホをタクシーに忘れた話はリアルで面白かったです。

▼一見遠そうで近いもの。当人からすれば半歩先の未来が想定し続けることの連続が未来に繋がる
▼柔道家 羽賀龍之介「量だけでは弱く、質だけでは脆い」
▼伝えようとする努力は社会に影響をもたらすし、新しい構造を作る刺激になるし、回り回って社会に資本を生み出すきっかけや、新しい社会システムだったり、芸術的価値や研究的到達点を生むことになるだろう。おそらくは、理解されない価値、しかしながら未踏の領域に歩みを続けること、足跡を見せることへの諦めがない限りは、未踏領域を目指し続けることに意味はあると思う。

<目次>
第1章 「平成」という永い修行を経て、「令和」への全力疾走
第2章 さよなら青春のインターネットの日々よ
第3章 草鞋を複数履きながら走る日々を実現するには?
第4章 誰かに理解されるより先に次の行動に移すこと
第5章 ぬか漬けにしたピーターパンからは日本の匂いがするだろうか?
第6章 天気の奴隷にならないために

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年12月31日
読了日 : 2023年12月30日
本棚登録日 : 2023年12月29日

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