今後、生産性という言葉が一層重要視されることになると思いますが、この著書では、日常の仕事の場面における、ちょっとした気遣いや心構えが、ゆるめのテンポで紹介されています。仕事の生産性を向上させるテクニックや思考法などを期待すると若干違いますが、個々の生産性向上のカギは、こういったちょっとした考え方の蓄積なんだろうなと思ってしまいます。
▼「褒めるときはヒトを主語にして、叱るときはモノやコトを主語にする」
▼自責で考えると、個人はスキルアップし成長するかもしれません(プレーヤーとして成長する)。
他責で考えると、仕事のやり方そのものの改善、ひいては組織の成長につなげることができます(組織として成長する)。
「優秀なプレーヤーは、自責で考える」
「優秀なリーダーは、いったん他責で考える」
▼これからのビジネスパーソンは「ワルツの指揮者」を目指すべき
・「ワルツの指揮者」とは?
①ヒト(その業務をおこなう作業者)
②システム(その業務のシステム)
③プロセス/ルール(その業務のプロセスや規則)
この3つをハーモナイズさせ、マネジメント(やりくり)できる人
・「ワルツの指揮者」のスキルは、一業務の特性を脱した、高いマネジメントスキルであり汎用スキル
・指揮者に必要な5つの力
①ストーリー力
自分のやってきたこと、できること、やりたいこと、目指すこと。それを達成するためのステップやプロセスを整理し道筋を作る。筋の通ったストーリーとして説明できるようにする力
②プレゼンテーション能力
適切なタイミングで、適切な相手に、適切な言い方で、適切にものごとを伝え、相手に影響を与える力
③交渉能力
本来のゴールやストーリーを意識し、そこに到達するための戦略を立てて、戦術を適切に選択/実践できる力
④ブランディング力
自己ブランド(他人に認められている強みや独自性。その強みや独自性により他人から得ている信頼)を高めること
⑤業務価値向上能力
取り組んでいる業務全体をマネジメントし、業務の価値を、さらにはその組織の価値を向上させる能力
<目次>
はじめに いまから始めよう。自分に有利な環境をセットアップする仕事術
1 好きな仕事を引き寄せる
2 日々の仕事を効率よく
3 時間を有効活用する
4 チームワークを高める
5 モチベーションをコントロールする
6 スキルをあげる
7 キャリアを切り拓く
おわりに いまがチャンス!自分らしい働き方を主体的に追求しよう
- 感想投稿日 : 2020年6月21日
- 読了日 : 2020年6月20日
- 本棚登録日 : 2020年6月17日
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