図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!

  • 文響社 (2017年11月29日発売)
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まとめ ⇒

株やNISAや年金、保険のことなど金融リテラシーが皆無だった自分にとって新しい知識だらけだった。絵もついてて非常に分かりやすかった。

学び ⇒

・定期預金より日本国債のほうが金利が良い
└銀行と国だったら銀行のほうが先に潰れるから
-国債…国の借金。国にお金を貸すことで数年後に利子を付けて返してくれる
→1年経てば解約しても元本割れしない上に、減ることもない
※日本国債の買い手はほとんどが日本人であるため、もし国債の借金が返せなくなってもお金をたくさん刷って国民に返せば良い。
 └日本経済が破綻するのは当分先なので、「財政破綻」などの言葉に惑わされて怪しい金融商品に手を出さないようにする

・お金を正しく運用したいなら銀行には近づくな
→銀行の窓口で買う金融商品は銀行関係者が得をするようにできている
→銀行の2大ビジネスモデル
① 家を買う人などにローンを組ませて金利で儲ける
② 会社を退職した高齢者に投資信託などを売る
→銀行には「個人向け国債」以外、買うに値する金融商品はないとおぼえておく
→ネット証券を活用しよう

・ネット証券の選び方
└① 商品ラインナップが多い
② 手数料が安い
③ (デイトレーダーのように毎日何かしら取引をする人は)スマホ対応、夜間取引可など
→一般の人(年に数回取引する人)は③はそんなに気にしなくていい
→SBI証券、マネックス証券、楽天証券あたりの大手であれば問題なし
※口座を開くときはNISAの口座も一緒に開いたほうが楽

・複利に関しては、「72を『利率』で割ると『2倍になるまでにかかるおおよその年数』が出る
→例:500万円を利率5%で運用する
72÷5=14.4年
で1000万円になる。

・買うべき個人向け国債は「変動金利型10年満期」
→個人向け国債には「固定金利型3年満期」「固定金利型5年満期」「変動金利型10年満期」の3種類がある
→固定金利型は金利がずっと一緒
→変動金利型は長期金利に合わせて変動する。最低金利は0.05%であるため相対的に銀行に預けるより得をする
-長期金利…銀行が金利を決める際に目安にする数字。
※個人向け国債は最初の1年は下ろせないが、それ以降は過去1年分の金利を払えばおろせる

・老後に必要なお金の考え方
→『老後に生きたい年数』×『X万円』=『ひと月あたり「年金」+「X万円」の生活ができる
└例:老後30年生きるとしたら
360ヶ月(30年)×1万円=360万円
→ひと月あたり「年金」+「1万円」の生活が可能
※1800万円の貯金なら「年金」+「5万円」、3600万円の貯金なら「年金」+「10万円」
※年金は今より減る可能性はあるが、最低限の生活をしていくくらいの分は将来も支給される

・一般人の投資はほったらかしでよい
→個人向け国債と株式の投資信託だけやれば良い
※金、先物、FXや上記以外の金融商品には手を出さない!!!

・投資信託(株式)はリスクが少ない
└投資信託…株の詰め合わせ
→分散して投資できるので一つの会社がだめになっても大きく減る心配はない
→運用した資産自体は証券会社や運用会社ではなく信託銀行にあるからごまかされることはない
※信託銀行は客から集めた資産は会社とは別で管理するように法律で決められているから、潰れても不正がなければ問題ない
※投資信託の資金の流れ
投資する人⇄投資信託を売る人⇄運用を指図する人⇄実際に売買する人(お金の管理をする人)⇄金融市場

・投資信託を買うときの5つのポイント
① 運用管理費用(信託報酬)が安い物を選ぶ(ランニングコストが安い)
② 販売手数料が安いネット証券で買う
③ 毎月分配型を選ばない
④ ファンドの資産規模や流動性を確認する
⑤ 過去の成績で選ばない
→①②が特に大事

・現時点で買うべき投資信託は下記の2つ
① 上場インデックスファンドTOPIX(国内株式の投資信託)
② ニッセイ外国株式インデックスファンド(海外株式の投資信託)
└ランニングコストが他の投資信託に比べてかなり安い(もっといいものはあるかも)
→リスクを負っていいと思うお金から国内と海外の2つの投資信託を半々ずつ買えば良い
※プロでも投資信託が上がるか下がるかはわからないので「手数料で選ぶ!!!」

・投資信託でお金が増える理由
→勝つか負けるかの競馬、宝くじと違って、「株式会社は株主に利益を還元しようとする」から(経済活動を通して、株主の資産を増やそうとしている)
→分散しているから(①は約1800社、②は約1400社)リスクも下げられるから平均的に金利よりも+数%で運用できる(平均+5%)
※年金などを運用している機関投資家は、株式をだいたい金利+5%くらいの計画で毎年運用している

・競馬や宝くじは経済的にはやらないほうが良い
└競馬は運営側の取り分25%で残りを取り合うようなもの
└宝くじは法律で還元率が50%を超えてはならないと定められていて、実際45%ぐらいしか還元されない

・投資信託は大まかに2種類
└アクティブファンド…プロ(人)が株や債券を選んで買う
└インデックスファンド…日経平均やダウ工業平均などの指標に沿って機械的に買うため、手数料が安い
→成績は「アクティブファンド<インデックスファンド」

・インデックスファンドについて
→日経平均は「東証一部上場企業からピックアップした225社の株価から計算する平均」
→TOPIX(東証株価指数)は「東証一部に上場しているすべての会社(約1800社)の加重平均。単位はポイント」
※TOPIXは会社の規模も考慮された、よりバランスの取れた指数
→ニッセイ外国株式インデックスファンドは「アメリカやイギリスなどの日本を除く先進国の会社が対象で、海外版のTOPIXみたいなもの」

・投資したお金は「年に一度の分配金(微々たるもの)」と「売ったとき」にもらえる
→売るタイミングは「病気や怪我をしたときや、老後にお金が必要なときに必要な分だけ売る!!!」
※「毎月分配型」というのもあるが、税金面でそんな上に、ランニングコストが高いため絶対選ばない
※不安をなくすための投資(リストラされたときのため、老後のためなど)なので生活費は給料から捻出して残りを資産運用して備える
※お金が必要になったら「もし買った値段より下がっていても」躊躇なく売る!!!(チャンスを逃さないためにも…)

・医療保険は入る必要がない
└医療保険の掛け金は半分以上が人件費や広告費に使われている(運用の中身が不透明)
→医療保険に入らず、その分貯金するのが賢明
→病気になっても健康保険に入っていれば(会社員なら入っている事がほとんど)「高額療養費制度」で一定額以上は国が負担してくれるため問題ない

・生命保険は独身なら入る必要はない
→家族がいる場合は「ネットの保険会社(ライフネット生命やアクサダイレクト生命など)で、子供が自立する10年~20年の最低限の期間に掛け捨て型で『残される家族』×『1000万円』くらいで『死亡保障だけの特約がないシンプルな保険にはいる』
※国民年金か厚生年金に加入すれば残された家族は遺族年金がもらえるから1000万円くらいで問題ない
→保険料を押さえた分は貯金や資産運用をして、もしもに備えよう

・インデックスファンドを買う前に知っておくべき制度「NISA」
-NISA…満20歳以上で、国内在住者なら1年間に120万円までの投資に対する利益が5年間非課税になる制度。
└運用した得た利益には所得税、住民税あわせて約20%の税金がかかる
※確定申告は証券会社が代行してくれるため、税金の手続きは気にしなくていい
※5年間過ぎたら課税口座(普通の証券会社の口座)か、新たなNISA枠に移すか、換金するか選べる(何も選択しないと課税口座に移される)
※始まったばかりの制度なので最新情報のチェックをしておこう
-「つみたてNISA」…限度額40万円で投資に対する利益が20年間非課税

・投資の手順
① 資産配分を決める
└「当面の生活資金」「安全資産」「リスク運用資産」の3つに分ける
② 「当面の生活資金」は普通預金へ
└生活費としてすぐにおろせるようにしておきたい額(3ヶ月分の生活費)
③ 「安全資産」で個人向け国債を購入する
└安全に貯めておきたい額
④ 「リスク運用資産」はインデックスファンドを購入する
└最悪の場合1年で3分の1に減る可能性があると考えて金額を決める(3分の1を下回る可能性は2.3%ぐらい)
⑤ 「リスク運用資産」で国内と海外が半分ずつになるようにインデックスファンドを購入する
└NISAの枠を使って購入する(限度額を超える場合は、残りは証券会社の普通口座で買えば良い)
※まとまった資金があるなら、一気に買ってしまう(毎月買うと手数料がかかる)
※国内:海外の比率は4:6~6:4くらいの間に収めれば良い

・見通しをつけて運用しよう
└運用はうまくいくときもあれば、うまくいかないときもあるため余裕を持って計画を立てる
→目標額より少し多めに積み立てる

・素人が手を出していいハイリスク・ハイリターンの投資は「新興国(BRICsなど)のインデックスファンド(eMAXIS新興国株式インデックス)」
※NISAの非課税運用枠をフル活用する

・年金はざっくり分けて3種類
① 厚生年金
└給料から勝手に引かれる公的年金
② 企業年金
└確定拠出年金の制度があれば加入検討
③ 保険会社の年金サービス
└入る必要なし

・年金は収めよう
└高齢者に支払われる年金は消費税などの税金からも賄っている
→年金を収めずに受給資格を失うと支払った税金の一部を損することになる

・確定拠出年金とは
└年金を個人で運用する制度
└運用成績によってもらえる年金の額が変わる
└60歳以降におろせる積立貯金
└毎月口座から引き落とされた掛け金は所得控除になるから、所得税や住民税が安くなる
└運用で儲かった分の利益は非課税(期間なし)
※今までは確定給付年金だった(会社が運用していて、あらかじめ決められた額がもらえていた)

・確定拠出年金の利用方法
① 自分がどのタイプか知る
└「個人型」か「企業型」か
→自営業や主婦、勤務先に企業年金制度がない人は「個人型」
→会社員は自分が個人型なのか企業型なのか、掛け金の上限がいくらなのかをきくべし
② 「個人型」の場合は確定拠出年金に申し込む
③ 金融機関に口座を開設する
④ リスク運用資産全体で、手数料が安いインデックスファンドを選び、国内と海外で半々になるように運用する
└金額が選べるなら上限まで使う
→上限額毎月2万3000円(年間27万6000円)まで年金の掛け金にして、見通しを立てたときに決めた積立額のうち27万6000円は確定拠出年金として積み立てる
※制度が変わる可能性があるので最新情報のチェックを行なう

・確定拠出年金の主な手数料
① 公的機関に払うお金
└全員に一律にかかる。(初期費用2777円、月額167円)
② 運営管理手数料
└金融機関ごとに違う
③ インデックスファンドの手数料
└金融機関・メニューごとに違う
→②③の安さで金融機関を選ぶ
→「SBI証券」「楽天証券」などは②が0円
→外国株式のインデックスファンドは特に手数料が安い

NA ⇒

・節約する

・ネット証券で口座開設

・社会人になって貯金100万円ができたら、上記を行う

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年12月15日
読了日 : 2020年12月14日
本棚登録日 : 2020年12月14日

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コメント 2件

リク。さんのコメント
2020/12/15

最近投資に興味あるの?

ryoさんのコメント
2020/12/16

投資もそうやけど、金融系に興味がある

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