タイトルと表紙のイメージから、ある種の思い込みを持つと、中身との違いに愕然とする。
30年前に中国に逃亡した男が再び日本の土を踏むという話だが、話自体は地味。
ただし、硬派なハードボイルド小説としての完成度は高いと思う。
事件自体はおこらないが、登場人物の心理描写や過去のエピソードと現在の対比が、独特の雰囲気をかもし出す。
これだけ地味な話なのに、なんでのめり込んだのだろう?っというのが率直な読後感。
後半にでてくる、主人公と30年前に離れ離れになった妹との会話は、結構泣ける。
大人の男の世界を楽しみたい人におススメです!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ヒューマン
- 感想投稿日 : 2012年1月17日
- 読了日 : 2009年8月25日
- 本棚登録日 : 2012年1月17日
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